未利用廃熱で発電
未利用熱の有効活用は、社会全体だけでなく事業所においても大きな課題です。
大量に大気放出されている未利用熱を有効に再利用することは、
省エネルギーを実現するために重要な要因となっています。
廃熱発電は、これまで使われなかった廃熱を電気エネルギーに変換することにより、
事業所の省エネルギーと環境保全に貢献します。
電力消費量の削減(省エネルギー)
これまで排出していた熱を電力に替えることにより、事業所内電力の使用量を削減することが可能になります。
環境保全
電力の削減は、発電に必要な化石燃料の削減につながります。廃熱発電は、低炭素社会の実現のための環境保全に貢献します。
CSR(企業の社会的責任)活動・SDGsへの取り組み
社会的課題の解決のために企業の取り組みが注目されています。廃熱発電は、省エネルギーの目標に資することが期待できます。
廃熱発電の種類
廃熱発電は、温度や熱量、性状によって発電設備が異なります。
発電設備 |
熱源 |
業種又は設備例 |
ORC |
中低温 |
金属熱処理、窯業、ガラス製造、焼却設備、バイオマス発電所、コジェネレーションシステム等 |
スターリングエンジン |
高温 |
ごみ焼却場、木質バイオマスボイラー、 産業焼却装置、工業炉等(窯業炉、焼成炉、溶解炉、焼却炉等) |
小型蒸気発電 |
蒸気 |
食品産業、石油化学、電子部品製造等 |
● ORC (Organic Rankine Cycle オーガニック ランキン サイクル)
蒸気タービンの一種ですが、水の代わりに沸点の低い有機媒体(代替フロン)を使用することで、90~250度までの中低温熱源で発電が可能です。熱源は、地熱・排気ガスの予熱など様々な熱源が使用可能です。
● スターリングエンジン
シリンダー内に気体を密閉した状態でシリンダーを暖めたり冷やしたりすると、内部の気体が加熱による熱膨張と冷却による収縮をするため、その力でピストンを作動させることにより発電をします。
● 小型蒸気発電
- 余剰蒸気で発電
大気放出されていた余剰蒸気や、回収ドレンから発生するフラッシュ蒸気を回収し、小型蒸気発電機で発電します。
- 減圧時の圧力差を利用した発電
蒸気は蒸気減圧弁で減圧して各プロセスで利用されていますが、その蒸気が持つ圧力エネルギーを使用して発電をします。
事業のご提案
調査から導入、稼動まで一貫したサポートを行います。
導入に向けたサービス例
※導入に向けての項目は状況により変わります。状況に合わせたご提案をいたします。
導入前調査 |
廃熱発電は、ガスの性状や集熱方法が重要なポイントです。 |
ヒアリング |
現地確認・調査 |
- 使用燃料
- ガスの性状(温度、圧力、流量、成分)
- 熱取り出し場所・方法
- 利用できる冷却水量
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- 現状確認
- 設置予定場所
- 配管状況
- 図面確認
- 排ガス測定(必要な場合(有償))
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導入提案 |
現場に最適な設備や燃料の選定を行います。また、設備費、工事費、燃料費、維持管理費といったコストを算出し、導入メリットをご提案します。 |
システム提案 |
試算、調整 |
<liメーカー選定
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- 初期投資費用算出
- 維持管理費用
- 支援制度・補助金の調査、検討
- 採算性評価(投資回収期間)
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導入支援 |
稼動支援多様な廃熱の有効活用をご提案いたします。先ずはご相談ください。 |